瀬戸 (瀬戸市)
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地理
[編集]猿投山西麓に位置する[1]。旧東春日井郡瀬戸村に由来する地域であり、現在の瀬戸市中央部に位置する73町(一里塚町・銀杏木町・泉町・春雨町・萩殿町・刎田町・西茨町・西本町・西印所町・西蔵所町・西十三塚町・西谷町・西拝戸町・西洞町・西郷町・西古瀬戸町・西権現町・陶栄町・陶本町・道泉町・藤四郎町・陶生町・陶原町・王子沢町・川合町・上ノ切町・窯神町・滝之湯町・祖母懐町・新道町・仲洞町・仲郷町・中山町・仲切町・馬ケ城町・蔵所町・熊野町・薬師町・山脇町・前田町・深川町・五位塚町・古瀬戸町・蛭子町・寺本町・東町・朝日町・秋葉町・幸町・栄町・宮里町・南仲之切町・京町・湯之根町・東茨町・東印所町・東権現町・東十三塚町・東洞町・東郷町・東古瀬戸町・東拝戸町・元町・背戸側町・末広町・須原町・杉塚町・東本町・東安戸町・南東町・宮脇町・安戸町・紺屋田町)にあたる[2]。
河川
[編集]この項の参考資料[3]
- 瀬戸川
- 紺屋田川(瀬戸川支流)
- 古瀬戸川(瀬戸川支流)
- 拝戸川(瀬戸川支流)
- 印所川(瀬戸川支流)
- 一里塚川(瀬戸川支流)
- 東茨川(瀬戸川支流)
- 西茨川(瀬戸川支流)
- 陣屋川(瀬戸川支流) : 瀬戸市大字今との境になる。
歴史
[編集]地名の由来
[編集]諸説あるが、海路の磯近く山島の間をいう、陶所(すえどころ)が転じたもの、山間の狭い所を迫所(せと)という、などといわれている[1]。
沿革
[編集]この項では、旧瀬戸村に関する変遷についても述べる。
- 室町時代には、尾張国山田郡瀬戸村として文献に名を残す[1]。
- 江戸時代には、尾張国春日井郡の尾張藩領水野代官所支配の瀬戸村となる[1]。
- 1880年(明治13年)2月5日 - 春日井郡が東西に分割され、東春日井郡瀬戸村となる[1][4]。
- 1889年(明治22年)10月1日 - 市制・町村制施行による瀬戸村となる[1][5]。
- 1892年(明治25年)1月29日 - 瀬戸村が町制施行し、瀬戸町となる[1][6]。
- 1925年(大正14年)8月25日 - 瀬戸町が赤津村・旭村大字今・旭村大字美濃ノ池を編入し、旧瀬戸町の区域は瀬戸町大字瀬戸となる[1][7]。
- 1929年(昭和4年)10月1日 - 瀬戸町が市制施行して瀬戸市になり、瀬戸市大字瀬戸となる[1][7]。
- 1942年(昭和17年)1月9日 - 瀬戸市大字瀬戸の全域が、一里塚町・銀杏木町・泉町・春雨町・萩殿町・刎田町・西茨町・西本町・西印所町・西蔵所町・西十三塚町・西谷町・西拝戸町・西洞町・西郷町・西古瀬戸町・西権現町・陶栄町・陶本町・道泉町・藤四郎町・陶生町・陶原町・王子沢町・川合町・上ノ切町・窯神町・滝之湯町・祖母懐町・新道町・仲洞町・仲郷町・中山町・仲切町・馬ケ城町・蔵所町・熊野町・薬師町・山脇町・前田町・深川町・五位塚町・古瀬戸町・蛭子町・寺本町・東町・朝日町・秋葉町・幸町・栄町・宮里町・南仲之切町・京町・湯之根町・東茨町・東印所町・東権現町・東十三塚町・東洞町・東郷町・東古瀬戸町・東拝戸町・元町・背戸側町・末広町・須原町・杉塚町・東本町・東安戸町・南東町・宮脇町・安戸町・紺屋田町に分割され廃止[2][8]。
昭和17年町名設定調書(其ノ一)瀬戸地区による現町名と旧字名の対応一覧
- 蔵所町 ← 蔵所
- 西蔵所町 ← 蔵所
- 西本町1丁目 ← 蔵所、仲ノ切、東茨、西茨
- 西本町2丁目 ← 蔵所、西茨
- 南仲之切町 ← 蔵所、仲ノ切
- 東本町1丁目 ← 仲ノ切、東茨、上ノ切
- 東本町2丁目 ← 上ノ切
- 東茨町 ← 東茨、上ノ切
- 陶栄町 ← 東茨、上ノ切
- 萩殿町 ← 東茨、上ノ切
- 銀杏木町 ← 東茨、西茨
- 西茨町 ← 西茨、東犬塚
- 幸町 ← 東犬塚
- 東権現町 ← 東犬塚
- 西権現町 ← 西犬塚
- 熊野町 ← 西犬塚、森
- 陶原町1丁目 ← 西犬塚、森
- 陶原町2丁目 ← 森、清水田
- 陶原町3丁目 ← 森、清水田
- 陶原町4丁目 ← 西犬塚、清水田
- 陶原町5丁目 ← 西犬塚、清水田
- 陶原町6丁目 ← 清水田、吉田(大字今)
- 秋葉町 ← 上ノ切
- 蛭子町 ← 上ノ切
- 上ノ切町 ← 上ノ切
- 祖母懐町 ← 上ノ切
- 西郷町 ← 上ノ切、郷
- 仲郷町 ← 郷、一里塚
- 一里塚町 ← 郷、一里塚
- 春雨町 ← 一里塚
- 川合町 ← 一里塚
- 中山町 ← 郷、一里塚、東郷
- 東町 ← 一里塚、東洞
- 南東町 ← 東洞、仲洞
- 東洞町 ← 東洞、仲洞
- 王子沢町 ← 仲洞
- 西洞町 ← 一里塚、仲洞、東郷
- 仲洞町 ← 仲洞、東郷
- 寺本町 ← 東郷
- 東郷町 ← 東郷
- 陶生町 ← 東郷、郷、前田
- 杉塚町 ← 前田
- 前田町 ← 前田
- 薬師町 ← 前田、薬師
- 末広町1丁目 ← 薬師
- 末広町2丁目 ← 薬師
- 末広町3丁目 ← 薬師
- 古瀬戸町 ← 古瀬戸、紺屋田
- 東古瀬戸町 ← 古瀬戸、紺屋田
- 西古瀬戸町 ← 古瀬戸、紺屋田
- 紺屋田町 ← 紺屋田
- 五位塚町 ← 紺屋田
- 西拝戸町 ← 拝戸
- 東拝戸町 ← 拝戸
- 馬ケ城町 ← 拝戸
- 刎田町 ← 刎田
- 藤四郎町 ← 刎田
- 須原町 ← 刎田、宮脇
- 新道町 ← 刎田、宮脇
- 宮脇町 ← 宮脇、印所
- 泉町 ← 印所
- 西印所町 ← 印所
- 東印所町 ← 印所
- 湯之根町 ← 印所、背戸側、池田
- 背戸側町 ← 背戸側
- 仲切町 ← 背戸側、池田、前側
- 深川町 ← 池田
- 宮里町 ← 池田
- 栄町 ← 池田、一ノ坪
- 朝日町 ← 池田、前側、一ノ坪
- 西谷町 ← 前側、一ノ坪、安戸
- 窯神町 ← 前側、安戸
- 安戸町 ← 安戸
- 東安戸町 ← 安戸
- 道泉町 ← 安戸
- 元町1丁目 ← 一ノ坪
- 元町2丁目 ← 一ノ坪、山脇
- 元町3丁目 ← 山脇
- 滝之湯町 ← 山脇
- 陶本町1丁目 ← 一ノ坪
- 陶本町2丁目 ← 一ノ坪
- 陶本町3丁目 ← 一ノ坪
- 陶本町4丁目 ← 一ノ坪、山脇
- 陶本町5丁目 ← 一ノ坪、山脇
- 陶本町6丁目 ← 山脇
- 山脇町 ← 一ノ坪、山脇
- 京町1丁目 ← 山脇、十三塚
- 京町2丁目 ← 十三塚
- 東十三塚町 ← 十三塚
- 西十三塚町 ← 十三塚、追分(大字今)
施設
[編集]寺社
[編集]教育
[編集]- 瀬戸陶器学校(のちの愛知県立瀬戸窯業高等学校、現・愛知県立瀬戸工科高等学校)[1]
- 陶原学校(のちの瀬戸第一尋常小学校、現・瀬戸市立陶原小学校)[1][9]
- 瀬戸第二尋常小学校(のちの瀬戸深川尋常小学校・瀬戸市立深川小学校)[9]
- 瀬戸第三尋常小学校(のちの瀬戸祖母懐尋常小学校・瀬戸市立祖母懐小学校)[10]
- 瀬戸道泉尋常小学校(のちの瀬戸市立道泉小学校)[11]
- 瀬戸古瀬戸尋常小学校(のちの瀬戸市立古瀬戸小学校)[12]
交通
[編集]鉄道
[編集]- 瀬戸駅→尾張瀬戸駅
バス
[編集]- 殿川町停留所
- 瀬戸記念橋駅
- 瀬戸公園停留所
- 瀬戸電前停留所
- 瀬戸京町停留所
その他
[編集]1882年(明治15年)瀬戸村時代の字名は以下の通りであった[15]。
- 十三塚(じゅうさんづか)・安戸(やすと)・山脇(やまわき)・一ノ坪(いちのつぼ)・前側(まゑかわ)・背戸側(せとかわ)・池田(いけた)・印所(いんじょ)・宮脇(みやわき)・刎田(はねた)・紺屋田(こんやた)・古瀬戸(こせと)・拝戸(はいと)・東洞(ひがしほら)・仲洞(なかほら)・東郷(ひがしごう)・前田(まゑた)・薬師(やくし)・蔵所(くらじょ)・仲ノ切(なかのきり)・郷(ごう)・一里塚(いちりづか)・上ノ切(かみのきり)・東茨(ひがしいばら)・西茨(にしいばら)・東犬塚(ひがしいぬづか)・西犬塚(にしいぬづか)・森(もり)・清水田(しみづた)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 1989, p. 743.
- ^ a b 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 1989, p. 744.
- ^ “川名が語るふるさとの歴史 愛知の川名 庄内川水系 【瀬戸市・長久手市・尾張旭市・名古屋市守山区・春日井市】”. 愛知の川名 編集委員会. 2021年11月21日閲覧。
- ^ 東春日井郡 編 1923, p. 28.
- ^ 東春日井郡 編 1923, p. 62.
- ^ 東春日井郡 編 1923, p. 64.
- ^ a b “市の沿革”. 瀬戸市 (2017年3月31日). 2021年11月22日閲覧。
- ^ “瀬戸市統計書(令和3年刊)T-4 年表” (XLS). 瀬戸市 (2021年7月21日). 2021年11月27日閲覧。
- ^ a b 愛知県小中学校校長会 2008, p. 473.
- ^ 愛知県小中学校校長会 2008, p. 474.
- ^ 愛知県小中学校校長会 2018, p. 321.
- ^ 愛知県小中学校校長会 2018, p. 322.
- ^ 瀬戸市史編纂委員会 2007, p. 325.
- ^ 瀬戸市史編纂委員会 2007, p. 326.
- ^ 東春日井郡 編 1923, pp. 108–109.
参考文献
[編集]- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 23 愛知県』角川書店、1989年。ISBN 4-04-001230-5。
- 『六三制教育六十周年記念 愛知県小中学校誌』愛知県小中学校校長会、2008年。
- 『六三制教育七十周年記念 愛知県小中学校誌』愛知県小中学校校長会、2018年。
- 東春日井郡 編 編『東春日井郡誌』東春日井郡、1923年。
- 瀬戸市史編纂委員会 編『瀬戸市史 資料編6 近現代』瀬戸市、2007年。